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看護部長挨拶

看護部長挨拶

 

共に学び、共に成長できる、
新しい力を待っています


誰にとっても働きやすく、チャレンジできる病院

所沢第一病院は、一般急性期から地域包括ケア病棟、療養病棟、サービス付き高齢者住宅、デイサービスを併設しているケアミックス型病院であり、さらに予防医療として健診センターをもっているなど、急性期、周術期から退院支援、療養など幅広い看護を経験できることが特徴です。
看護部のスタッフは、看護師と准看護師、介護士を含め全員で約160人。看護師になりたい方には当院独自の支援システムがあり、介護士として入職し、奨学金によって准看護師の学校に2年間通い、その後も奨学金によって正看護師をめざすことができます。介護士から准看護師、そして看護師となり、役職に就いて活躍しているスタッフも多くいます。
キャリアアップのための教育研修も充実しており、一人ひとりに合った進め方で着実に成長することができますし、外部研修への参加や、「専門看護師」「認定看護師」「特定看護師」といった資格取得をめざす方には経済面を含めて全面的にバックアップするなど、自分がめざす看護師像に積極的にチャレンジできる病院です。
若いスタッフにとって、ベテランのスタッフは“お母さん的存在”であり、仕事の相談やフォローだけではなく、仕事以外の悩みも聞いたりと家庭的で温かい環境も魅力でしょう。24時間365日対応の託児所(保育士は全員当院の職員)も完備しているため、子育て世代の方にも働きやすい環境が整っており、勤務シフトにも柔軟に対応しています。

“その人らしさ”を大切にした看護を

看護部では、地域に根差した地域に必要とされる病院であるために、“その人らしさ”という個別性を大切に、急性期から高齢者看護、終末期看護まで、全人的でしなやかな看護の提供をめざしています。
“その人らしさ”を支える看護とは、患者さんの心の声に向き合うことです。その一つの実例として私がこれまで経験したなかで忘れられない看護を紹介したいと思います。

―治療で何度か入退院をしていた40代の肺がんの男性患者さんがいました。まったく弱みを見せない強がりな方で、「友達は一人もいないから病気のことは誰にも相談していない」と言っていました。余命を告げられたことで自暴自棄となり、夜は寝ない、食事も投薬も拒否するといった状況でした。死の恐怖があって当たり前だと思い、毎日ほぼ決まった時間に病室を訪問し、「ここにいますから少し寝たら?」と声かけをすると、「勝手にしろ」と言いながらも寝息を立てる様子があり、それを繰り返しているうちに自分のことを話してくれるようになりました。
本当はたくさんの友人がいて、病気になってからわざと遠ざけていたとのことでした。「自分らしくないと思いませんか?」と問い掛けているうちに、「俺、寝てしまうと死ぬんじゃないかと思い、怖かったんだ」と正直な気持ちを話してくれるようになり、それ以来、ノートに何かを一生懸命に書き記していました。
彼が亡くなる直前、ナースコールが鳴って訪室すると、彼は私に手をあげ、「握手!ありがとう」と言い、その言葉を最期に多くの友人たちに囲まれながら息を引き取りました。
後日、彼の友達が訪ねてくれ、ノートを見せてくれたのですが、そこには母親や友人たちへの感謝の気持ち、病院で悪態をついたことへの謝罪や、自分の葬式の段取りなどが記されていました―

心の声に向き合い続けたことで信頼関係が生まれ、最期までその人らしく生きることを支えることができたのではと感じています。みなさんも、“その人らしさ”って何だろうと常に向き合うことを大切に、個別性や思いやりのある看護を追究してほしいと思います。

地域に不可欠な『愛し愛される病院』をめざして

100年前にナイチンゲールは、「看護はアートでありサイエンスである」と明言しました。知識・技術を学び、実践し続けるとともに、感性を深め、人間性を磨きながら人として成長していくことが看護師には必要です。そして医療の世界は日進月歩であり、そのなかで働く私たちも常に進化、成長するために日々努力し続けることも大切な使命です。
当院の理念である“私たちは『愛し愛される病院作り』を目指します”を実現するため、そして地域に不可欠な病院であり続けるためには、共に学び続け、人間としても一緒に成長し続けることができる新しい力が必要です。
私のモットーは「看護は楽しく」です。看護の楽しさや醍醐味を感じてもらえる仲間をたくさんつくりたいと思っています。楽しい看護・介護をしたい方、技術も知識も人間的にも成長したい方、ぜひ一緒に『愛し愛される病院作り』をめざしませんか。

看護部 看護部長
岡部 由美 (おかべ ゆみ)